ニクガタナ

6才のボクが、大人になるまで。のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.6
あらすじはタイトル通り。6才の少年メイソンとその家族の成長を描くファミリードラマ。12年に渡って同じキャストで毎年撮り続けるという根気の要る斬新な制作手法がすごい。いつまでたっても出来上がらない映画に子供達もスタッフもよく付き合ったと感心する。主演の子役エラー・コルトレーン、道誤ってグレなくて良かった。企画倒れにならず、脚本もリアリティの範囲内で起伏があって良く出来てる。リチャード・リンクレイター監督さすが。人生分かってるぅ。長寿シリーズでズルズル成長した吉岡少年とかの成長とはひと味違うぜ。イーサン・ホークが演じる、離婚してアラスカに放浪の旅に出た父親がいい味。母親からしたら面白くないだろうが、子供達も父親を愛してるのがまたいい。キャリアアップ目指して大学入学したうえ教授を目指す母親のバイタリティがすごいが、男選びが下手で再婚相手がアル中からのDV。この義父が怖かった。逃げた母親が子供達を奪い返すとこがサスペンスフル。救出されなかったあいつの実子が気の毒だったなぁ。時々実父との交流や初恋、反抗、思春期を経てメイソンはアート写真家という夢を見つけ巣立っていく。最後はあんまりイケてない。役者として今後売れる気がしない。
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