どちべそ

6才のボクが、大人になるまで。のどちべそのレビュー・感想・評価

2.9
チャイルドシートから運転席まで

企画に興味をもって視聴したけれど、ストーリーに関しては何も楽しくない、、、

もっと楽しいものかと勝手に想像していたので油断した横っ面をぶったたかれてしまった。
学生からいきなり親になった世間知らずの母親、自由すぎる実の父親、再婚した義父は酔いどれDV。それぞれに自由な大人に振り回される子供たち。

なんでこんな鬱物語をと思ったが、監督・脚本を務めるリンクレイターは、
> リンクレイターは「子供が6歳から18歳になり、大学に進学して親元を離れるまでの12年間の親子関係を描き出したい。しかし、子供に起きる変化は多すぎて十分に語りつくせない。そこで、子供が経験するものすべてを盛り込むつもりで脚本を執筆した」と述べ
ということらしい。
なにもこんな波乱万丈な人生にせんでも…。

ただ、6歳のチャイルドシートに座っていた子供がいつのまにか自分で車を運転するようになったのは感動した。12年間かけて撮られただけあって、丁寧な作りだった。

特にメイソンと父親の会話
「あの車売っちゃったの?くれるって言ったのに?」
「そんなこと言ってないぞ!」
超リアル。
こういう会話しょっちゅうしてる。

あとメイソンの誕生日プレゼント
「聖書よ、あなたの初めての聖書。ほら金色であなたの名前が書いてあるでしょ。しかもイエス様の言葉が赤で書いてあるの」
これ。全く欲しくないプレゼントをありがとうと言う釈然としなさ。そうじゃなくて、そうだけど、そうじゃなくて、、、

さて、例のごとく吹き替えで見たので、ハリーポッターの二作目を朗読する松本梨香とフリーダムな宮本充がよかった。


つまらない面白くないというわけじゃないけど、企画の内容に惹かれて気軽に見ると胃が重たくなる。というような感想を持った。
おわり。
どちべそ

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