ねまる

謀議/コンスピラシー アウシュビッツの黒幕のねまるのレビュー・感想・評価

3.9
教科書で勉強するより、
1本の映画が遥かに知識になることってあると思う。

どのような過程を経て、
ナチスはユダヤ人虐殺を決めたのか。

本編で描かれるのは、
ベルリン郊外の元ユダヤ人の家で行われた一つの会議の様子だけ。

冗談も交えながら進められていく会議の中でいかに恐ろしい事が語られているか。

もちろん全員がすぐに賛同したわけではない。
でも、当時ナチスが、SSが、
一体どのように考えていたのか、
会議での発言、休憩中の会話を通して伝わってくる。

ハインドリヒとアイヒマンの先導のもと
ハインドリヒの圧倒的威圧感と
アイヒマンの影なる遂行者感で
ハインドリヒのしたいようになっていくし、

コリンファース演じる法学博士が熱心につっかかるのをみて、
お!こいつはいい奴か?と思うんだけど、
考え方の違いだと分かった時は絶望する。

世界史について、また一つお勉強になりました。

おまけ
電話番の役で、一瞬映るトムヒドルストンを見つけた時は思わず10秒戻しました。
ねまる

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