自殺を図ろうとしていた男が姪っ子の面倒をみることになり考え直す話。
血塗れの浴槽から始まる冒頭からインパクト絶大で掴みは良い感じ。浴室が赤ければ電話も真っ赤。現代に似つかわしくないダイヤル式のデザインがよく映えていた。バスタブのすぐ横に電話があるって日本では考えられないけどアメリカだと普通なのかしら。感電したりしないのかとか、変なところでヒヤヒヤした。
電話が普及して便利になった反面、いつ何時かかってくるか分からない緊張感と、四六時中拘束されているみたいで個人的にはあまり好きじゃないんだけど、日本にもいのちの電話というものがあるくらいだし、人と人をつなぐ最後の砦なのかもしれない。
大人びた小学生の女の子とやさぐれた青年の組み合わせ。長編映画でも馴染み深い組み合わせではあるけれど、パラパラ漫画やボーリング場での距離の詰め方が自然で良かった。ただボーリング場って行っていいところリストの候補に真っ先に上がるほど安全な場所なのかな。自分の地元のボーリング場がヤンキーの溜まり場だったから違和感があった。
どんなきっかけで生きる希望が湧いてくるか分からないから、希望を捨ててはいけないと思った。