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ターザン:REBORNのkyのレビュー・感想・評価

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)
3.5
今ままでのターザンのイメージを払拭するかのような、スマートでワイルドなターザン。
野生的にも関わらず目新しいターザンで正にREBORN。
圧巻のジャングルのグラフィックの中に彼スマートでワイルドな彼が。


あらすじ
英国貴族であり実業家であるジョンは妻と裕福な生活を送っていた。
しかし、彼は国の反乱に巻き込まれ、今後のジャングルで動物たちによって育てられターザンの異名を持っていた。
政府にも一目置かれた存在だった彼は政府の命によって妻・ジェーンとともに故郷へ戻ることに。
しかし、それは仕向けられた罠であり、ジェーンはさらわれ故郷は侵略されてしまった。
妻と故郷を救うために、彼は立ち上がる。


感想
スマートでワイルドで
一見相反するように思うスマートとワイルド。
しかし、アレクサンダー・スカルスガルド演じるターザンは両方を兼ね備えていた。
今ままで、ターザンをテーマに映された映画は数あれども、ここまでスマートな設定のターザンはいなかったのではないだろうか。
英国貴族で実業家というだけではスマートかはわからないし、スマートなシーンはそれほどなかったけれど。
現在、アメリカ映画界を牽引しているヒーローものと言えば、マーベルとDCでしょう。
ヒーローといえば、確かにこれらのヒーローものが有名。
しかし、ここで敢えて野生的なターザン。
そして、ターザンだからこそ本質的な強さが見える。
武装も殆どない。身につけているのはズボンくらい。
それに対して、マーベルであれば身体のいたるところに装備があって、空を飛んだり身体を超越した物を武器にしたり。
もちろん、それはそれで良いのだけれども、その点もターザンはスマートで格好良いのだ。
むしろ、現代だからこそ3DCGによってターザンの可動域が増えたことで美化されているのかもしれない。
結局どちらにしても、身体にテクノロジーを使うか、テクノロジーで身体を見せるかであって、どちらにしてもテクノロジー。

野生なのに目新しいものを見ているかのよう
ターザンといえば、ジャングルでのシーンが印象的。
それは、戦いでも生活でも何にせよ舞台はジャングル。
その常識が今作では覆される。
ターザンにも関わらず、スーツを着て悠々と街を歩いているし、何だか良い意味でヘンテコな印象を受けた。
しかし、そのギャップが、また野生的なターザンである時の彼を際立たせて見せた。
それが目新しい。
まさに、今作のタイトルであるように”REBORN”だった。
旧来のターザンのイメージを払拭し、生まれ変わった戦士の姿だった。
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