まめもやし

テッド 2のまめもやしのレビュー・感想・評価

テッド 2(2015年製作の映画)
3.7
しゃべるテディベア、再来。

1作目に比べるとジョーク数が増えたような気はする。ただそのジョークも8割は下ネタで直接的な表現がとても多かったのと、観る人によってはとても不謹慎で不快に感じることもあるかもしれない。

そもそも、盲目の人をバカにしたり、人種差別ジョークだったり、ドラッグが日常的なテッドが人権を主張するという今回の話、言ってしまえば説得力のかけらもないバカな話だ。テッドは人間(Human)かモノ(Property)かという議論を通して人間であることとは何か、人とモノは何が違うのかということをアメリカの黒人奴隷の歴史を匂わせながら焦点を置いている。

今回は前作のミラ・クニスに変わってアマンダ・セイフライドが新米弁護士として登場する。ミラ・クニスが出れないのは仕方ないとは思うが、今作でジョン(マーク・ウォールバーグ)とローリー(ミラ・クニス)が上手くいかず離婚していることになっている。これでは前作のラストも薄まってしまうのでもっと違う形にして欲しかった。そのせいでジョンは今までのマリファナ、ポルノ漬けの生活に戻ってしまっていて、前作との内容にこれといった変化がない。また、前作が好調だったために子ネタで大物を使えるようになったものの何とも活かしきれてないように感じる(アメリカの笑いというものがあるのはわかるけど)。

冒頭から下ネタオンパレードで始まる。本当に開始5分も経たずに下ネタ言っているので相変わらずだった。ただ、やりすぎていて引くレベルの下ネタもあった。今回は法廷が中心舞台となるが、正直言うと法廷のシーンよりも他のシーンの方に面白さが詰まっていると感じる。何でも検索すると2ページ進めば黒チンに辿り着くネタだったり、広大なマリファナ畑を見つけたときに訪れるジュラシックパークで初めて恐竜を見たとき並みの感動だったりと、本当にくだらないのだが笑える。


前作もそうだったが、映画ネタ、アメリカのネタがある程度分かるとより楽しめると思う。
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