エディ

ハッピーエンドが書けるまでのエディのレビュー・感想・評価

3.3
妻が愛人を作り家を出た家庭の父と娘、息子たちがそれぞれの愛を模索していくドラマだが、主役級の人物の全員が作家という不自然な設定で展開していくのでいまいちリアリティを感じなかった。
主人公の作家ビルは、3年前に男を作って家を出て行った妻のことが忘れられずに、妻の家を覗き見したりしている。一方、娘のサマンサは、大学在学中なのに既に有名出版社から本を出しているが、彼女は家族を捨てた母を嫌っている。そのせいか、恋愛や結婚に対しネガティブなイメージを持っているので、同級生から言い寄られても邪険な対応を取ってしまう。また、息子ラスティは好きな人がいるのだがなかなか行動に起こせない。。。

そんな愛にもがき苦しむ三者三様の姿を描いていき、愛に目覚め家族の絆を深めていくという物語なのだが、息子も含め全員物書きで、愛のジレンマや苦悩を作品に仕上げるという重要な役割にしてしまっているのがいまいちしっくりこない。何しろ、書いている作品は見えないので、タイプライターを前にしこしこやっている姿だけ。
別に物書きじゃなくても愛で悩むし、もつれた紐が解けるような作品にできるはずなのに、この映画はきれいにまとめようとしたせいか、変な設定にしているのでいまいち作品に入ることが出来ない。
また、理由は後になって判るけど、父親がうじうじしすぎて気持ちが悪く、奥手すぎるラスティとビルはいかにも作家的というか草食系であまり男性的じゃない。一方、サマンサはドライ過ぎる描写なので、登場人物3人ともあまり感情移入できなかった。

「きっと、星のせいじゃない。」が良かったのでこの映画を観たのだが、この映画はあまり好みじゃなかった。それにしても自分に酔ったかのようなこの邦題なんとかならないのかな?原題は、もっと愛にもがき苦しんでいるイメージなので、ニュアンスがかなり違っていると思う。