まこりん

パディントンのまこりんのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
3.7
メタファーというより、もはやハッキリと移民問題を描きながらも、深刻にも嫌味にもならず笑いあり涙ありの娯楽作品に仕上げた傑作。

パディントンの叔父叔母にあたる熊を発見した冒険家が英国に持ち帰らず、そのことを地理学協会の偉い人達から責められるシーンの字幕にちょっと問題があると思った。
偉い人達が言った言葉が、字幕では「(熊は)言葉がしゃべれない(ケダモノ)」となっていたけど、実際はcan't speak Englishとはっきり言っていたので「英語がしゃべれない」としないと意図が変わるのでは?

身寄りのない海外に住んだことがある人なら、さらにパディントンの気持ちが分かって泣けるところも多いはず。そうでなくても、田舎から東京や大阪に出てきた人にも通ずるところがあるのでは。

ニコール・キッドマンが出てるからって『ミッション・インポッシブル』ギャグはいらなかったような。でも邪魔にはなっていなかった。何より、比較されるであろう映画の『テッド』みたいな嘘臭い過激さや気色悪い露悪趣味が、この映画の笑いには皆無なところが素晴らしい!

何となく80年代のジョン・ヒューズやジョン・バダムの映画のようなノリがあって説明が出来ない懐かしさみたいなものもあった。

とにかく理屈抜きでも非常に楽しい映画でありました!