こけとーこ

パディントンのこけとーこのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
4.6
ふっわふわの毛並みに物腰柔らかく友好的で心優しいのに、行く先々で嵐巻き起すデストロイヤーぶりとのギャップが可笑しいパディントンにメロメロ…。
チャーミングの権化なクマ養いたいっす。

ウェス・アンダーソン風味な世界観に様々なミッション・インポッシブル混ぜ込んだり、突然のライオネル・リッチーな渋い選曲とか、子どもだけじゃなく大人も射程圏内に捕らえたジャンル飛び越えたカオスなユーモアが『ひつじのショーン』に通じるモノがあって、大変好みのコメディセンスですっごく面白かった!

肝心のウィショーさんの声は第一声を耳にした時、いい意味で正直分からなくて驚いた…。
今まで聞いたことないような野生にかえった元気ハツラツな声が新鮮で、でも物語が進むにつれ耳が慣れてくると、その中にぬくもりと品の良さが確かにじんわりとにじみ出てて…。
それがパディントンの唯一無二の愛らしさに繋がって、キャラクターと俳優の素晴らしき化学反応に鑑賞中、幸福感に包まれっぱなしだった〜…。

『情愛と友情』で証明済みだけど、やっぱベン・ウィショー×クマは正義。


追記。
そういえば劇中でパディントンが、一個人ならぬ一個クマとして扱われてて…。
普通、現実世界に話すクマがいたらオカシイから街じゅう大騒ぎになりそうなのに、そういう視点はなく、街の人達や警察ですらも、ちゃんと人間というか一個クマとして扱っていて。動物が二足歩行でしゃべるシチュエーションを不審がることなく、当たり前のように受け入れてたんだよねー。

だからこそ、暗黒の地ペルーから晴れ晴れロンドンにやってきたものの新天地での生活や対人関係に適応できず、自分が想像していたのとは違う…でも馴染めるよう頑張る!っていう疎外感からの努力、そして健気さが、より胸を打つのかな…。

動物だから人間世界に馴染めなくて当たり前、なのではなく、動物でも人間と同じように新天地での生活に慣れなくて、それでも自分の家を見つけようと決して諦めず前向きに探し続ける姿に、涙腺崩壊するのかなー…。