HicK

パディントンのHicKのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
3.8
《イメージを守りたい。と思いが伝わって来た良作》

【パディントン】
なぜか今の今まで「くまのパディントン」という存在を知らなかった自分。なんでだろ?この映画の彼のデザインはリアルな熊なのにとてもかわいい。イギリス訛りでとても礼儀正しいパディントンに癒された。ピーターラビットやくまのプーさんなど、イギリスの童話のデザインはほのぼのしてて好き。マーマレードうまそうだな。

【独特なコメディー】
とても礼儀正しく柔らかな雰囲気。なのに少々の"毒"をいい具合に加えて、イギリスのユーモアセンスが最高。最近の作品は、現実の舞台と異質なファンタジーキャラというギャップを活かしたコメディーも多い中、今回は現実世界も一種のファンタジー化されていて心地よかった。

【とにかくオシャレな演出】
家のデザインも好きだったなぁ。家具とか色使いとか、とてもオシャレ。ドールハウスのような撮り方も面白い。全体的に絵本を意識した演出も目立つ。意外と小さな伏線が散りばめてあって、終盤での回収にクスッとさせられた。

でもなんでこんなにミッションインポッシブルしてんの? 笑

【総括】
実写化においてもオリジナルの世界観を守る姿勢が伝わってきた(私が想像するオリジナルの世界観だが)。映画「ピーターラビット」とは反対に、イメージを崩さず丁寧に再構築されている印象が強かった。
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