Kuuta

パディントンのKuutaのレビュー・感想・評価

パディントン(2014年製作の映画)
3.3
脚本、映像、音楽と安定感のある一作。移民、ある意味不法移民の話。王道なカルチャーギャップコメディが中心だったが、全体にギャグはあまりピンとこなかった。骨董品屋の汽車の仕掛けはワクワクした。悪役は歴史修正主義者であり、レイシスト。

作品は種族としての「クマ」ではなく、一人の「パディントン」を見るべきだと説く。最初の近衛兵が優しく紅茶を差し出したのに、交代した兵は冷たく銃を向ける。後のBrexitとも繋がるのかもしれない、不穏な演出。

サリー・ホーキンスとニコール・キッドマンが伸び伸びと演じていてとても良かった。イギリス人イーサン・ハント好き過ぎ。イージーライダーとかメリーポピンズとか、大人に合わせた小ネタも随所に見られた。66点。
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