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狂乱の大地のTOTのレビュー・感想・評価

狂乱の大地(1967年製作の映画)
4.4
架空の国の偉大な寓話。
高邁な理想の堕落、希望を託しても代わり映えしない指導者、地べたを転がる民衆の言葉。
無為。無為。無為。
広がる絶望感、音楽と銃撃の狂騒の果て、勝者は雷に打たれたように笑い、敗者は叫び硬直する。
‪肉迫のクローズアップ、緩やかなロングショットの鮮やかな対比。
ラストは矢継ぎ早なカットの応酬と銃撃、台詞がカオスに交錯して圧巻。
そぞろ歩く人物を遠近に、または横に、固まって静なるものと配置するカメラが異様にクール。
男が男に未来を託しては裏切られ、敗れる関係はやおい的でもある。
いやぁ面白かった‬。
傑作。