エリオット

複製された男のエリオットのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
3.7
ドゥニ・ヴィルヌーヴぷち祭り③

友人に勧められた映画のDVDを見ていたら自分と瓜二つの男が映っていた。
自分ならどうするか?彼はネット検索で名前を調べて職場に出かけ、自宅を突き止めてその男に会う。するとそこにいたのはまさに身体の傷まで全く同じ自分のコピー(複製された男)だった…

タイトルからはSFものかと思って観たが、そうとも違うとも言える代物だった。
難解だということだけ聞いていたのであまり何も考えないで観たら、かえってなんとなくこんな感じかなあって思ったことが後で調べてみたら当たりだった。

ドゥニ・ヴィルヌーヴという監督は画面の見た目は異なるが作り方はデヴィッド・リンチとよく似ていると思う。
自分が言いたいことを比喩的に表現するので分かりにくいように言われるが、実はすごいストレートな喩えをしているし、何よりその意味が分かっても分からなくても見る者が楽しめるようなキャチーな表現というかある種のケレンというかそういうのを必ず入れてくるので自然と惹きつけられてしまう。

次作の「メッセージ」もその次の「ブレードランナー」も楽しみにしている。
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