Ryo

複製された男のRyoのレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
4.0
ファイトクラブ、アイズワイドシャット、イレイザーヘッドを混ぜたような寓話(例え話)映画。

テーマは「ループ」です。
ー母親からの留守電ーからこの映画自体、主人公自体ループしてることがわかる

ー内容ー
アイズワイドシャットと関連している。
映画冒頭からストリップ、コントロールというセリフ、セックスからこの映画は性欲をコントロールする映画だと分かる。
さらにレンタルビデオ屋でかかってる曲、後ろに貼ってある映画ポスターの内容は浮気について。しかし現実にそんな都合のいいことはありません。いわゆる主人公の願望、潜在意識が現れた夢の中なのです。

ー蜘蛛の意味するものとはー
冒頭、中盤、ラストと出てくる蜘蛛は見れば分かる通り女性を表しています。
巨大な蜘蛛は前シーンの母親という女性の圧を象徴している。ブルーベリーのシーンから小さい頃から色々押し付けられていたと考える。
なぜ蜘蛛なのか。母親からの押し付けなどで女性との生活がうまくいかない主人公。そんな恐怖を後尾後雄を食ってしまうようなメス蜘蛛に象徴しています。

ーねじれた内容ー
チャラい俳優人格は母親のいうことを聞きブルーベリーを食べ、幸せな結婚生活を送っている。真面目な教師はブルーベリーを嫌い愛人と寝ている。これがラストに正しい位置へと戻ります。

ー交通事故はなにかー
チャラチャラした人格の俳優側と愛人が死ぬ前シーンでは教師の主人公が奥さんに対しなきながらあやまります。そこで交通事故が起きるため恐らく頭の中でチャラチャラした自分と愛人を殺し断ち切ったのです。

ーあの鍵はー
ラストに出てくるあの鍵は冒頭シーンのストリップ劇場のような場所の鍵です。チャラい自分を断ち切ったはずの主人公はその鍵を見て出かけると奥さんに言ってしまいます。

ー母親からの留守電ー
さらにラスト母親から電話が入ってたと伝えられます。ここで思い出して欲しいのは映画の一番最初と「歴史は繰り返すんだ」という主人公の言葉です。
ここの母親からの留守電は映画の最初なのです。そこからストリップ場のような所に行きます。この映画自体がループしてるのです。
何度も浮気し反省し、を繰り返すのを予感させます。

ーネタバレー
先生と俳優は同一人物であり考え方はファイトクラブと一緒である。
ジェイクギレンホールは奥さんを持ち、愛人と浮気をし、俳優を目指す教員である。
彼の潜在意識の物語です。
Ryo

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