大和

複製された男の大和のレビュー・感想・評価

複製された男(2013年製作の映画)
4.0

「カオスとは未解読の秩序である。」
冒頭のメッセージだが
その言葉の通り意味が分からない作品。
久々に超難解映画に出会った。
ただ、僕は好きだ。

⚠︎多少ネタバレになるかもしれないので
嫌な人はスクロールでお願いします。

波長の変動が無く無音に近い
独特な世界観の映画である本作

?を浮かべる人が多いのではないか
特に、冒頭とラストが?状態だ。
これは、深堀するのではなく
広い観点で見る必要がある!
変に考え過ぎてはダメだ!!

本作がこんなにも難しい理由として
まず挙げられるのが...
現実か妄想かはっきりせず
物語が、視聴者の解釈に委ねてる所だと思う。
典型的な賛否両論分かれる映画だ。

僕はずっと二重人格かな?
と考察していたが、その答えで収まるものではなかった。
アダムとアンソニー
どっちの時
どの状態の時が現実で妄想なのか
はっきりしないのだ。
決まったルールが無い為
伏線が散りばめられていても
そのシーンの解釈には頭を抱える。

例えば
メアリーとのベッドシーンだと
普通考えてアンソニー状態のときなのではないか??
ってか浮気してても
結婚指輪ずっとはめてるはずだし
最後に跡で気づくのっておかしくないか?
そう考えると
そもそも現実じゃないのか??
同時刻にアダムが現実だと考えると
事故シーンは妄想になるよな〜
ならメアリーの時間は全て妄想か?など

アダムとアンソニーの性格が起こす
現実と矛盾している上
何もかも違和感にしか感じないのだ...

だから考えた
現実か妄想か考えるのはやめよう。
そりゃはっきりしてた方が
スッキリするしモヤモヤなんて無くなる
ただ本作は、無理なのだから
それが監督のこだわりだろうし!!

ただ、その中でも理解できたのは
蜘蛛の意味と
2人が同一人物ということ!!
でも、そこが理解できれば
そう悩む事もないのだ

だって
ただのおっさんが性欲を抑えようと
必死に悪戦苦闘するお話なのだから...
大和

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