空の落下地点

痛いほどきみが好きなのにの空の落下地点のレビュー・感想・評価

痛いほどきみが好きなのに(2006年製作の映画)
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誰かのフリから始まってもいいけど、最終的には自分そのものにならなきゃいけないっていう物語なんだよね。
サラの中で、メキシコでの日々が最高だったと認めて伝えることが、自分を取り戻すことだったんだと思う。
自分が自分のまま恋愛をしたいんだろうね。愛の外側にいたい。だから、サラにとっては二人で両手を繋いで作った輪の内側で愛を飼うのが理想だった。でも、いつか自分が飼われてることに気付いて、それを許容してる主人公と同じ価値観ではいられないと思ったのだろうな。
弱い自分のままで最高になるか、強い自分になってそこそこでいるか。彼女は後者を選んだんだ。
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