【娯楽映画のお手本】
おそらく、台本で読むとクソつまんない内容ですが、ボリウッドの手にかかると最高のエンターテインメントになるのでしょう。
2012年の映画なので、それこそハイスクールミュージカルやGREEが流行っている時代ですので、
それを考えるとかなりのクオリティの高さを誇るミュージカル映画です。
学園もののよくあるストーリーですが、
インド映画の特徴的な、いい大人が学生を演じ、強靭な肉体のイケメンと、大人びてる妖艶な美女が画面いっぱいになります。
さらに、衣装もカラフルで、
撮影手法も独特です。
早送りが多用され、役者の動きに機敏さを表現し、かと思えばスローモーションでメリハリをつけています。
そして、これでもかとカット割りしており、どんだけ人と時間かけてんだよってぐらいのカットの多さ。
役者のアップが多く、周りをぼやけさせることで、輪郭がはっきりと捉えられ、キャラに没頭できるようになっています。
こんだけ役者にフォーカスを当てられると、彼らがストイックな理由が分かります。
そして、重要なミュージカルシーンは、
まるで一本のMVかのようなライティング、ステージの作り込み、そしてキレキレなダンスシーンです。
歌詞はださいのに!!
なんだこのボリウッドドリームは!!
ただ、
見る人を選ぶ作品かと思います。
10〜20代が好みそうな内容なので、
お父さん世代はおそらく気まづい内容。
そして、自分が男としてどれだけみすぼらしいか落ち込むかもしれません笑
ティーンの内に見れば最高でしょうね笑
でも面白かったです。ミュージカル好きとしては、単純にワクワクしました。
富裕層と中流階級層、スクールカースト、しれっと裏テーマ入れてるとこがまた隅におけないですね。