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美しい絵の崩壊のjajaのレビュー・感想・評価

美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)
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これは我々、中年の儚い願望の物語である。本格的な老化を前にして、最後にもう一花咲かせたい、それも若くて美しい相手と、と思うのは、どうやら男だけではないようだ。▼その意味では、ありがちな話ではあるが、その望みが適うことなどない。非現実的なのだ。たとえ適ったとしても、ほんの一時であって、映画のように何年も続くことはないだろう。ましてや、若い方に歳相応の相手が見つかれば、その瞬間に永遠に終わる関係なのである。▼そして、中年はいつも相手の若さに嫉妬し、自らの老いを憎み、ひたすらその瞬間が来るのを恐れ続けるのだ。
jaja

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