親友同士の母二人が互いの息子を愛してしまうという非現実的ではあるが、背徳的な愛、女の渇望を綺麗な海に囲まれたいかにも上流階級が好みそうなロケーションを舞台に描く。まずこの家族みんな美男美女でお金持ちで傍から見ると羨ましい絵面である。そんな美しい絵面が崩壊していくのだが、結局は一周回って元に戻ってくるのだからタイトルがしっくりこない。歳の離れたカップルだから老いには勝てず結局若い子に走っちゃう描写のとこで、分かってはいながらもナイーブになる母たちのすっぴんドアップは驚いた。でもロビンライトもナオミワッツも言い方は悪いが歳のわりには凄く綺麗だと思う。だからこの役がつとまったのかな。そしてこの作品は女性がいつまでも女性らしく生きたいという気持ちを綴った女性讃歌の作品ですね。
