Maoryu002

バルフィ!人生に唄えばのMaoryu002のレビュー・感想・評価

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)
4.3
生まれつき耳の聞こえないバルフィ(ランビール・カプール)と愛のない結婚に悩むシュルティ(イリアナ・デクルーズ)は恋に落ちるが、シュルティは安定した生活を捨てられず2人は別れる。やがてバルフィは、幼なじみで周りに心を開かないジルミル(プリヤンカー・チョープラー)と行動を共にするようになる。

“映画がはじまるよ~♪見渡す限り夢の虹、知ったかぶりも悪口もない♪” ってオープニングに引き込まれたけど、このインド映画はかなり好き嫌いが分かれそう。

話が飛びまくってなかなか繋がりが見えず、終盤にやっと全体像が見えてくる。
凝ってると言えばそうなんだけど、もっとシンプルに3人それぞれの愛のかたちを描いても十分に面白かったんじゃないかなー。
それに結局、バルフィの犯罪は放置?と気になるところはあった。

それでも、バルフィとシュルティ、バルフィとジルミルのひとつひとつのエピソードに音楽、彼らの表情は素晴らしく魅力的で楽しかった!
チャップリン作品や「雨に唄えば」のドナルド・オコナー、「プロジェクトA」や「君に読む物語」へのオマージュというか、パクリ?があからさまながらも映画ファンには嬉しい限りだ。

プリヤンカー・チョープラーは明らかなオーバーアクションながらも超熱演!!まあ、彼女は何やっても美しい。

あらゆる場面で蔑まれ切り捨てられる社会的弱者が、逞しく生きる姿に心打たれるし、実は最短距離で幸せに向かっている素晴らしい生き方に感動させられた。
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