回想シーンでご飯3杯いける

バルフィ!人生に唄えばの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

バルフィ!人生に唄えば(2012年製作の映画)
4.3
生まれつき耳が聞こえず話も出来ない青年バルフィが、自閉症のジルミルと、資産家と結婚した物の孤独を感じているシュルティという2人の女性の人生を変えていく様子を描いた、インドらしいファンタジックなラブストーリー。

主要3人のうち2人がハンディキャップを持つ設定ながら暗い感じは全く無く、まるで絵本の世界に飛び込んだかのようなカラフルでハッピーな世界観が特徴。その2人は基本的に喋れないので地味な映画になりそうな所を、チャップリンを思わせるパントマイムや、陽気な音楽とダンスで、むしろ「会話のある世界」よりも華やかになっている。パントマイムを使ったコミカルな描写は、邦題でも引用されている「雨に唄えば」に通じる楽しさだ。

設定上、手話が多用されるものの、そこには字幕を入れないスタイルが貫かれていて、それはつまり作品で描かれる世界を体感する事にも繋がる。台詞で感動したいタイプの人には入り込めないかもしれないけど、ここには言葉を超えた感動があると思う。ああ、やっぱりインド映画っていいな!