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繕い裁つ人のfのネタバレレビュー・内容・結末

繕い裁つ人(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「自分の美しさを知っている人に私の服は必要ないわ。」
服は着る人を強くすると思う。素敵な服を着て胸を張って歩くだけで自分までうんと素敵な人間になるような気がする。

「おしゃれは自分のためにするもの。でも、とっておきの服はたったひとりの誰かのために着るもの。」
たったひとりの誰かのためにとっておきの服を着たいと思えるなんて。一番に美しい自分を見てほしいと思えるなんて。
私にも一生着続けたいと思える一着との出会い、やってくるのかな。


“着る人に寄り添った服”を守る市江はまっすぐで美しかった。簡単に居場所を変えることができないと言う市江もまた美しくて苦しくなった。自分の信じてきた道から逸れることは、ひどく怖いことだと思う。


神戸の街が見たいというだけの理由でこの映画を選んだけど、好きでした。観てよかった。

母校の図書館が本当に素敵で、どうしてもこの美しいキャンパスで中高の六年を過ごしたい、過ごすんだと信じていた自分を少しだけ思い出した。その六年のことはほとんどうまく思い出せないけれど。

古道具の提供が地元の雑貨屋さんで、エンドロールで流れるその名前だけで嬉しくなった。片桐はいりのお店も何度も歩いたところ。


私だけのウエディングドレス、着たいなあ。