ピナコ

繕い裁つ人のピナコのレビュー・感想・評価

繕い裁つ人(2015年製作の映画)
3.8
洋服
着ているもの(ファッション)でその方の第一印象はかなり決まってくる

手作りだからこそ、その方の身体に馴染んだライン
品の良さも伝わってくる

時間を掛けて作る1着は安いはずもなく着れる人を選ぶ。

容易に手にはいり、大量生産で棄てられる服もあるなか、1着に相手の顔が分かるものとして"作る"いえ"創る"服は最高に素敵だ

私も市江さんのブランド化は欲しい反面、反対でもあった。

布を裁断する音
ひと針ひと針縫っていく糸の音
迷いのないミシンの音
正しい線に沿って創られていくからこそ長い時代も越えていける洋服となっていく。
あの市江さんの空間は張りつめた空気に真剣勝負を感じた。

冒頭パジャマの市江さんが出てくる、普段のままで
そのあと着替えて"仕事の顔"をして仕事場に入る。

自分の仕事に誇りを持ち、洋服に思い入れのあるお客様の気持ちを大切にしている様を感じれた。
洋服に敬意を払いながら。
自分の道が決まった。

時々食べるホールのチーズケーキはストレス解消かご褒美か。
美味しそう。
神戸の持つ雰囲気が素敵です。
また映画の中の服はどれも素敵でした。
ピナコ

ピナコ