繕い裁つ人の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

繕い裁つ人2015年製作の映画)

上映日:2015年01月31日

製作国:

上映時間:104分

3.4

あらすじ

神戸の街を見渡す坂を上ると、その店はあった。 「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。 昔ながらの職人スタイルを貫く手作り一点ものの店は、日々来客で大賑わい。 神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで“頑固じじい”のような彼女は、全く興味を示さない。 祖母で一代目が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を…

神戸の街を見渡す坂を上ると、その店はあった。 「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。 昔ながらの職人スタイルを貫く手作り一点ものの店は、日々来客で大賑わい。 神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで“頑固じじい”のような彼女は、全く興味を示さない。 祖母で一代目が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を少しだけ、市江はそれで満足だった。 「一生、着続けられる服を──」 南洋裁店の服は、世界で一着だけの一生もの── それが市江の繕い裁つ服が愛される、潔くも清い秘密だった。 だが、自分がデザインしたドレスを作りたいはずだという藤井の言葉に、生まれて初めて市江の心は揺れ動く──。

「繕い裁つ人」に投稿された感想・評価

koya

koyaの感想・評価

3.5
三島由紀子監督の映画は良く言えばきれい、私としてはちょっと少女趣味が好きな監督さんかな、と思います。
日本の女性監督では「ズボンをはいた女の子」という感じで、女らしさとかかわいい少女とかあえて出さない独特の世界を持つ監督さんが好きなので、個人的には三島監督は、相変わらず女の子の好きそうな小物や舞台設定を前面に出してくるなぁ、と。

今回は、頑固で職人気質の仕立て屋を中谷美紀が演じているので、硬派な要素が多いし、祖母の作った服を流行おくれ、と若い人から言われようとも一生着られる服を、という信念でもって服を作り続けるという話もちゃらちゃらはしていません。

少女趣味でもちゃらちゃらしていない、というのが三島監督のいいところなんですね。

ただ、パーティシーンは、無理に洋風にしなくても・・・と思う。
日本だったら、日本らしいパーティってあると思うけれど、三島監督の頭の中のパーティって、ちょっとベタかなぁ、とそれだけは気になります。欧米の映画のパーティシーンを無理に真似しようとしなくてもよいのになぁ。
さなだ

さなだの感想・評価

3.6
2人の間には恋愛感情は何もないのだけど夫婦のような距離感がよかった。一つのものを大切に使い続けること、自分のスタイルを貫き通すこと、さまざまなことをこの映画から学んだ

このレビューはネタバレを含みます

映る絵(洋服)と生活が美しい映画だった。
普段普通のおばちゃんしてる人たちが夜会になると一気に華やぐ姿に心踊りました。
chiharu

chiharuの感想・評価

3.9
きれいな音と澄んだ空気とお気に入りのもの
クラシカルで上品なおはなし。

繊細な洋服がすてきだった。
aco

acoの感想・評価

2.7
神戸を舞台にしながら…、誰一人関西弁を話さない不思議な映画。
ほんまに神戸を舞台にしているのか…、と思ったけど、神戸大丸が…。

中谷美紀はこういうちょっと風変わりな頑固者ぽい役が合うよね。ポリシー曲げない的な。
自身が着る服はとても素敵なんだけど、作るものは祖母のパターンを使っているからか、やはり少し古臭い感じにはなっていて。でも、大切な一着を大切に長く着続ける人達のために、祖母のデザインにとらわれ守り抜こうとする。

だけど、自分のデザインのものも作りたかったんだ。殻を破ってくれる人たちに出会って彼女は少し変わる。それが良かった。

だけど、物足りなさも否めない。

杉咲花ちゃん、永野芽郁ちゃん、黒木華さんという人たちがちょっとだけど出演してて、若干の勿体無さも感じながら、お得感もあり。

作品としては凡庸です
Tomomi

Tomomiの感想・評価

3.2
おしゃれは自分のためにするもの
でもとっておきの服はたったひとりの誰かのために着るもの

このレビューはネタバレを含みます

この作品を観て思うのが美しさ。

服、ミシン、床が軋む音、映像に出てくる全てが美しく思えた。

自分が作りたい物、2代目としての責任、職人としての葛藤。

時代と共に変わりゆくもの、変わらないものの大切さ。

その人にとって一生寄り添っていくモノを作る職人の姿が輝いて見える作品でした。
佐隈

佐隈の感想・評価

3.5
レトロな建物、街並みと素敵な洋服、それを来た大人たちが集まる夜会、中谷美紀の変わらない美しさ、どれもが目の保養でした。
言葉がいちいち刺さる。嫌な商売だなと思う。商売の難しさと意地の戦い。
indstk

indstkの感想・評価

4.4
着る人に寄り添う仕立屋は今では少なくなった。なぜなのか? 消費社会の中、見失いつつある大切な事を思い出させてくれました。なにかを作るときに大事なのは想いだけでなく、最高の仕事をするための努力を惜しまない真心。基本的な事だけどズドンと響きました。