これだけ正面から淡路島を描いた映像作品はなかなかないかと。オール淡路島ロケ。
或ることに熱中していた時期、私にとって淡路島は聖地でした。素材にあがったことが嬉しい。
この作品は掻い掘りという作業を通して、地域産業の振興を描いています。海と山の共存共栄というのも、現代では珍しいのではないでしょうか。
地域再生は難しい課題です。そして人と人との関係修復もまた難しいこと。その辺りを軸に、淡路島をしっかり見つめた、私にとっては良い作品でした。
※)2020年8月24日 追記
思いっきり忘れて投稿してしまいましたが、そもそも本作のレビューをあげた理由は、去る8月10日に亡くなった渡哲也を偲んで、幼少期を過ごし公称の出身地も淡路島としていることから、淡路島をガッツリ取り上げた映画について書こうと思ったからでした。
淡路島で育ったことを誇りにし、毎月墓参りに帰島していたといいます。
男臭いキャラクターを通しつつ、演技を終えればどこまでも気さくな人柄は、淡路島の方々からも誇りにされ続けています。
名優を育んだ淡路島に敬意を表しつつ、心より渡哲也さんのご冥福をお祈り致します。