ガラムマサラ

マダム・イン・ニューヨークのガラムマサラのレビュー・感想・評価

3.9
姉の結婚式のため、先んじて一人ニューヨークに訪れたシャシ。
英語が苦手な彼女が英語に埋め尽くされたアメリカの大都会に翻弄され、英語と、そして自分に向き合っていく様を描いたインド映画です。


言語の壁というグローバルな社会ではだれもがぶつかる高い壁。私自身英語が苦手なだけあってもうその設定だけでシャシにガッツリ感情移入できました。
そして苦手な英語をいざ話してみれば家族から笑われ自身喪失、英語をより喋らなくなるという悪循環。もう、めっちゃわかる…。

そんな状態でニューヨークに行ってアメリカに揉まれまくり、初めてのニューヨーク、初めての一人での買い物で大失敗し泣いてしまうシャシ。そんな姿にまるで自分のことのように胸が苦しくなりました。

アジアの中でも英語力がほぼ最下位の日本だと共感できる人多いんじゃないですか?

そんなシャシが一念発起して英会話教室に通ってからが本番。
共に英語を学ぶクラスメイトの暖かさ、そこで知る言語の壁や文化の壁の向き合いかたでどんどん世界がポジティブに変わっていく様は観ていて幸せになれます。
英会話教室で始まる恋愛模様もロマンチック。

インド映画はほんとにストレートなテーマを扱うのでめっちゃ刺さりますね…。