思わぬ拾い物。大傑作。お互いへのリスペクトを忘れないこと、何かを学ぶことの素晴らしさ、尊さを軽やかに描いている映画。
インドという国の背景を少しだけど知ることができた。子供の世代では英語を話せるのが当然だけど、女性は家で家事に専念すべき、というひと昔前の日本と同じ風潮なのかなぁ。夫や娘の態度はたしかにひどいけど、正直笑えない話ではある。自分も学歴や職業、性別で人を判断して、決めつけてるところがなくもないから。自分の中のジャッジメンタルな部分を反省します。
とはいえ難しい話は全然なくて、シャシがニューヨークで新たな自分を知り、友達を作る展開はとにかく楽しいし、何かを学ぶことって人に自信を与えてくれる、本当に大切なことだなあと実感させられた。
自分を開花させていったシャシが、家族と再会したとき、果たしてどうするのか？と一抹の不安があったが、彼女のスピーチは決して押しつけがましくなく、それでいて胸に刺さるものがあり素晴らしい場面だった。
なんとなくインド映画って大仰で、みんなで踊って、みたいなこれまたジャッジメンタルな態度で決めつけてたけど、この映画は新年に何か自分の中で変化を起こしたいと思わせてくれるきっかけをくれた。百聞は一見に如かず。本当におすすめです！
