CHISATO

マダム・イン・ニューヨークのCHISATOのレビュー・感想・評価

4.2
初インド映画。英語を話すことにコンプレックスを抱える主婦のシャシがニューヨークで英会話教室に通い、克服するヒューマン映画です。

舞台はインドとニューヨーク。ラドゥ(インドの菓子)作りで生計を立てる主婦のシャシにはある悩みがあった。「英語が話せない」のだ。夫や娘に英語がうまく話せなくてバカにされながらも慎ましく過ごしていた。

「言語」をコンプレックスにすることによって、どんな人にでも当てはまる問題がより映画に感情移入しやすくさせている。またシャシはヒンドゥー語だが、ニューヨークで英会話教室に通っている生徒はスペイン語、フランス語、中国語など様々な言葉が飛び交う。その度に先生のデイヴィッドに「英語で」と言われるシーンが多い。その心情もよく捉えていると思う。

生徒同士の会話で使ってるぎこちない英語も、伝えようとしている内容がなんとなく理解できる。「コーヒーに行こう」「映画に行こう」「一緒に歩こう」どの言葉をとっても気持ちが伝わってくる。映画を観てるのに私も一緒に勉強してる気分になれるそんな映画です。

何かを始めるのに遅いも早いもない。学ぶことを楽しいと思えることがどんなに素敵なことなのか、映画を通して伝えたかったことではないかと思う。

英語を学んでいる時のシャシの目がとても輝いていて印象的だった!友達に薦めたいそんな作品だと思います。
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