ゲイリーゲイリー

マダム・イン・ニューヨークのゲイリーゲイリーのレビュー・感想・評価

3.5
娘からは英語が話せないことで軽視され、夫からは自らの好きな菓子作りを否定され、話も聞いてもらえない。
亭主関白、男尊女卑などは、世界共通の問題だと改めて考えさせられた。

また、外国での心細さや飲食店で注文をする際の緊張感などのシーンはとても共感できた。

本作の魅力は、家庭内で尊厳を得られなくとも英語が話させなくとも、泣き寝入りする事なく努力する主人公シャシの姿だろう。
涙を見せるも、英語を習得しようと努力するシャシの姿は見る人を惹きつけてやまない。

シャシのみならず、英会話教室のメンバーや、姪のラーダ、義母なども魅力溢れるキャラクターだった。

家族や友人といった近しい人に対してほど、私達は感謝や尊敬することを怠ってしまう。
その人たちが、自らにしてくれる行為を当たり前と認識してしまいその様な結果になるのだろう。
シャシの様に、常に感謝と優しさを持って迷わずに自信を持って決然と生きていきたいと思った。