バナバナ

HUNGER ハンガーのバナバナのレビュー・感想・評価

HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)
2.5
1981年、まだIRAの活動が最盛期だった頃の北アイルランドの刑務所で、IRAの囚人が普通の囚人ではなく、政治犯として扱うようにとハンガーストライキした、実話らしい。

IRAと言えば、私の子供の頃はガンガン爆弾テロをしていて、日本でもよく報道されていました。
しかし、IRAと言っても、皆が爆弾を仕掛けた過激グループの筈もなく、思想的に活動していた人の方が多かったでしょうし、この映画の中では政治犯は囚人服を拒むと全裸で収監され(北アイルランドなんて相当寒いでしょうに)、看守から暴行もがんがん受けます。

ハンガー・ストライキで亡くなったのはボビー・サンズだけでなく、他に9人もいたんですね。
しかし最後のテロップを見ると、同時期の刑務所内の暴動で、刑務官側も16人亡くなったとか。
結局、血で血を洗うと、お互い相手の事を許せなくなりますよね。
どうやって収束したんだろう。

おそらく低予算で撮られているせいか、長回しのシーンが多く、
こういう事があったのねとしか思えなかったので、
映画的には私はあまり面白くありませんでした。

ただ、マイケル・ファスベンダーの痩せっぷりが、同日に『ダラス・バイヤーズクラブ』も観たのにも関わらず、
マシュー・マコノヒーにも負けず劣らず凄くて、それだけは感心しました。
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