HUNGER ハンガーの作品情報・感想・評価

HUNGER ハンガー2008年製作の映画)

HUNGER

上映日:2014年03月29日

製作国:

上映時間:96分

3.5

あらすじ

「HUNGER ハンガー」に投稿された感想・評価

『俺の信念は単純だからこそ強い』
JT

JTの感想・評価

4.0
これを描けるのはスティーヴ・マックィーンだけ

『ハンガー』はハンガーストライキのことを指す
北アイルランド問題下でイギリス政府に弾圧されて収監されたIRA(アイルランド共和軍)の囚人が、政治犯としての権利を取り戻すべくハンガーストライキを決行した実話

ハンガーストライキの指導者であるボビー・サンズを演じたのはマイケル・ファスベンダー

刑務所に収監されたIRAの囚人たちには人権などなかった
政治的権利を取り戻そうとする囚人に対しそれを暴力で制圧する看守たち
牢屋の壁に塗りたくられた糞と廊下に流れる尿
信じ難いほどの囚人たちの抵抗に不満や怒りをひしひしと感じる
そんな希望のかけらもない世界なのにどこか美しい
その芸術的美しさをスティーヴ・マックィーンによって引き出されていた

台詞もほとんどなくて凄まじい映像だけが訴えかけてくる
だけど中盤で流れるシーンだけは違った
20分にも渡った長回しのカットによるボビー・サンズと祭司の会話
2人の男が煙草を吹かしながらする会話は印象深かった
それぞれの考え方だったり信念や宗教観
会話の内容が濃密すぎて考えてしまう

会話が落ち着くとボビー・サンズの顔にフォーカスされ、そこからまた5分くらい切れ目のない長回しで自分の哲学を話すんだけど終始鳥肌が立った
マイケル・ファスベンダーの凛とした瞳と静かな迫力に目を奪われる
「俺は損得を考えない 結果がどうなるかも
行動あるのみと考えているんだ」この言葉に心をもってかれました

この映画の評価が低いのも十分理解できる
映画って娯楽の部類だけどもはやこれはそういうおもしろさはない
ただ会話の場面だけでも観る価値はあるし間違いなく映画史に残る名シーン






神の罰が?

自殺だけじゃなく
その愚かさも神は罰する

神は高慢なあんたも罰するぞ
苦しい人生を生きてる俺を
宗教者気取りで見てる
キリストの生き方は筋が通ってた
自由こそ全てだ
今は自分の信念を純粋に保つべきときなんだ






マイケル・ファスベンダーのアイルランド訛りがたまんない
844

844の感想・評価

3.6
IRAの活動家対サッチャー。
刑務所で糞まみれの蛆まみれ。
皆の持ち込みテクニックいい。
牧師か神父読んで論争良いとこついてくる。
無駄に長い演出ださい。
ハンストって意味無いよ。
kiko

kikoの感想・評価

2.9
実話。高潔な思想、信念ってのも考えものだなと。抗議活動で自らの囚人部屋を糞尿まみれにってのは、どーなのよと‥。評価高いですが、個人的にはいまいちです。
「それでも夜は明ける」を見て監督に惹かれたので過去作を鑑賞。
本作はマクイーン監督の長編デビュー作。

1981年に起きた北アイルランドの刑務所での囚人によるハンガーストライキを軸に描いた史実ベースの映画。
劇中の字幕ではハンストって略されてる。
ハンストのこと初めて知った。
ガンジーが始めたという飲み食いせずに訴える手段のこと。
予告も見ずにハンストの意味さえ知っていれば楽しめる。

「それでも夜は明ける」同様に本作でも説明は省いた表現で
変わった編集、映画の作りをしてる。
時間軸は説明もなく前後する。フラッシュバック感は無い。
でも見続けてたら理解できる。
たまにアート系の映画(短編アニメも含む)で小説的な構成、表現方法を成してる作品があるけど
僕の中では、スティーヴ・マックイーン監督はビデオアーティスト系と感じていた。
したら監督は元々ビデオアーティストでターナー賞を獲っていた人やった。
正直、アートアニメでも映画でも小説的アプローチの作品は苦手やけどこういうのは好み。
僕の教養の無さからくる部分もあるんやろうけど、相性の問題だとも。

監督の作品全てに出てるマイケル・ファスベンダーの本作での役作りが凄い。
後半での彼の姿に衝撃。
相変わらずピンポイントで見せる暴力描写のリアリティが凄い。どうやって撮ってるんやろう。

マクイーン監督特有の何気ない長回しが効いてる。
掃除のシーンが凄い。
TKSHATS

TKSHATSの感想・評価

3.0
面白くはない。
史実としての作品。
しづく

しづくの感想・評価

3.4
正しい"映像化"だと思う。
面白いかは別として。
あな

あなの感想・評価

3.0
アカデミー賞受賞作である「それでも夜は明ける」のスティーヴ・マックィーン監督の初監督作品。
「それでも夜は明ける」を観たときも思ったけど、この人の演出は綺麗だけどどこか無感情というか、そのときの事実をそのまま伝える描写が多い。だから全体的に淡々としているから、観ている側もそこまで感情の起伏はなかったが、残酷な描写も普通ですよ~という感じで写し出されるからジリジリと胸にくるものがあった。
今作は監獄の囚人が自分を痛め付け、食事も摂らずに自分自身を死に追いやる、ある意味無暴力である意味残酷なストライキの話だ。その中で主人公を演じたマイケル・フェスベンダーの体作りの凄さたるや、これこそまさに役者魂というやつだ。ただただ感心する。また、本監督の演出も前述したように、残酷で無機質且つ美しい映像は魅せられたし、中盤のある流し回しシーンも普通に凄かった。そんなに大したシーンではないのにも関わらず、気付いたら食い入るように観てしまっていた。
役者と製作陣のやる気が観るように伝わる凄い作品だった。個人的には「それでも夜は明ける」より好きかも。良作!
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