超理詰め・サバイバルホラーの傑作。
ホラー映画見てると、「なんでそっちに行くんだよバカ!」「そもそもそんなことすんなよホラ死んだ!」という、登場人物が敢えて怪異に遭いに行く自業自得展開に辟易することが多い。
その点を全部潰して、怪異のやり口を徹底的に調べ上げ、対策をした上で撃退に挑むのがこの作品。
そこまでやるからには動機もしっかりしていて、否が応にも主人公を応援してしまう。
だが怪異も一筋縄ではいかず、対策の上を行く攻撃をしてくる。
文字通りの生死をかけた頭脳戦に息つく暇もない。
エモーションで表現しがちな恐怖をきっちり理論にはめて提示してくる真摯なものづくりに好感。
それにしてもオキュラスの怪異は、ホラー映画史に残る憎むべき怪異。あいつだけはぜってぇ許さねえ。