松原慶太

ミラクル・ニール!の松原慶太のレビュー・感想・評価

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)
2.5
サイモン・ペッグ+モンティパイソン+ロビン・ウィリアムスと、この組み合わせで面白くならない筈はないのだが、まるでケミストリー起きていなかった。なんとも焦点の定まらない中途半端なコメディになっている。

はるか銀河のかなたの超文明人が、無作為に抽出したひとりの平凡な中学教師(サイモン・ペッグ)に超能力をあたえる。かれがその能力を、善に使うか悪に使うかによって、人類の未来を決めるためである。

この基本プロットはたしかにモンティパイソンっぽい。SF描写がふざけてるんだか真面目なんだか分からないバランスなのもいい。あと、主人公サイモンペッグの中学校や、彼女の勤務先の出版社の描写も、風刺が効いている。

ただ全体的に要素が多すぎて焦点が定まらない。たとえばこの映画に「喋る犬」の要素は必要でしたかね? しかもそこにロビン・ウィリアムズをあてる必要が。主人公と犬との友情を描くわけでもなく、ふたりで協力して地球の危機を救うわけでもなく、たんなるニギヤカシ要素にすぎないんですよね。

ストーリーがあっちこっちフラフラしたおかげで、ラストで主人公が、超能力を得たことと失ったことによって、ほんとうにたいせつなものは何か気が付く展開が、取ってつけたようなものになっている。