KANA

I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIEのKANAのレビュー・感想・評価

4.0
PEANUTSマニアとしては早々に観に行かないわけにいかなかった。
モフモフ感たっぷりの3Dアニメは綺麗だし可愛いに決まってるけど、本来のコミックの奥深い味わいが一掃されてるかもなぁ〜と危惧しつつ観始めた結果、いやいや素晴らしい出来だった。

何をやっても上手くいかないチャーリーの恋の行方を軸に、ルーシー、サリー、ペパーミントパティ、マーシー、ライナス、シュローダー、ピッグペン等々、それぞれのキャラがみんなしっかり投影されてて、もちろんスヌーピーお得意の変装や妄想も爆発。
凧食いの木、ライナスの毛布、シュローダーの音楽、ルーシーの精神分析スタンド、赤毛の女の子…お馴染みのエピソードが可愛くて可笑しくも不条理感たっぷりに描かれていて、シュルツさんの人生哲学の哀愁がしっかり生きてた。

フライングエースのライバル、レッドバロンを大公開映画であれだけクローズアップさせてるのもよく考えたらなかなかシュールだよねぇ。実在した人物だけに。バックグラウンドはWW1だしね。コミック通りだ。

終盤の、赤毛の女の子の言葉でホロリときちゃった。お天道様はちゃんと見てくれてる、じゃないけど。
ん〜、チャーリーの哀愁ってやっぱりいいなぁ。
何でもソツなくこなし、ちょっと冷めててシニカルなスヌーピーとの親友関係がまた素敵。
可愛い過ぎるアニメーションの奥に、ほろ苦いユーモアたっぷりの大人向け『PEANUTS』のエッセンスが凝縮された一本。

P.S. オリジナル米語で聞きたかったなぁ。