このレビューはネタバレを含みます
守ってあげたい系ファスベンダー
いや、マイケルファスベンダーが顔隠して出演ってメッチャイケメンの無駄遣いじゃないか……って思ったんですがファスベンダー声もいいんだよね。わかるよ。草原でくるくる回ってる時、ファスベンダーはハリボテの下でどんな顔をしているんだろう……。
そんでもってハリボテなくなったあとのフランクが。空っぽというか虚無というか。表情もそうだし傷跡とか髪が抜け落ちたとことかも。庇護欲がね……すいませんファスの顔好きなんで
話は……なんかポスターとか予告編とかで期待値上げすぎた感じが否めないです。宣伝と実際の話の方向性が違うというか……一応ジャンルはコメディみたいですけどそこまでコメディではなかったなあ……って感じです。
フランクとジョンの対比が全編通してなんとも言えず切ない。才能はあるけど売れようとか考えてないフランクと、センスはないのに人気は欲しいジョン。ピュアすぎて言われたことをぜんぶ信じるフランクと、言いくるめようとするジョン。フランクになりたいと思うかも、というのはあながち嘘ではないのかもしれない。自分にないものを持ってるからこそジョンからしたらフランクの行動はもどかしいと思うし。
終わり方は賛否両論だと思いますが、わたしは結構好きでした。フランクの過去にはちょっとモヤモヤしたけど…… 結局バンドは売れることはできないけど、被り物を捨ててまた精神が駄目になっちゃったフランクは結局音楽に戻ってきて、元の仲間と一緒にまた音楽やるのかなって。売れっ子になるよりやりたいこと選ぶのもまた人生なのかな……
でもやっぱり期待しすぎてたので、あんまり高得点は付けられない。
