このレビューはネタバレを含みます
理由なんて分からない。
意味なんて分かんない。
原因なんて分かんない。
人間に“たしかなこと”なんてない。
分かんないことばっかりだから
誰もが自分に人生にもがきながら日々を生きてる。
なのに分析管みたいに勝手に分析したり精神科医みたいにあれこれ原因を探ったり診断したり評価したり分かった気になって・・・
自分基準で強引に方向修正させようとしたりして。
暴こうとする暴力。
人間なんて掘れば掘るほど見えなくなるもの。
考えれば考えるだけ迷宮入りするもの。
見えないものを強引に知ろうとするより
目の前の相手をただ見つめることの方が
ずっとずっと繋がれるはずなのに
何故だか焦って全ての皮を剥がそうとする。
だから血が流れるんだな。
人は多かれ少なかれ知らず知らずのうちに皮を被っているけれど
要らなくなった皮は自然と剥がれていくもの。
必要だから被ってるんだ。
それも含めて自分って人間やってるんだ。
たくさんの人に愛されることも
きっと凄く幸せなことなんだろうけど
目の前の相手に受け入れられてる
愛されてるという幸せには変えられない。
個ではたしかなものがないからこそ
人に受け入れられてるとか認められてるとか
そういうことで唯一のたしかな実感をほしがるのかな・・・
ちょっぴりおかしな自分って存在を受け入れてくれる居場所が
全ての人にあればいいのにな。
このバンドの良さは分かんなかったけど
ドンの作った曲は苦しくなるけど私好きでした。