Yoshishun

アンブリンのYoshishunのレビュー・感想・評価

アンブリン(1968年製作の映画)
3.5
スピルバーグの処女作にして、自ら設立したスタジオの由来にもなった短編映画。

当時22歳だったスピルバーグ自身を投影したかのような内容で、大学生には必ず経験しなければならない"あれ"からの逃避を軽快な音楽とともに描き出す。

ヒッチハイクで旅をする男女しか登場せず、更には台詞も存在しない。その代わりに、車の音だったり、女の笑い声、豆を飛ばす音、そして波の音などの効果音、そして男女それぞれの心情を現したかのような音楽。サイレント映画とほぼ変わらないが、現実逃避する男とその男に愛想を尽き始める女を対照的に描かれていて、台詞なしでも伝わってくる。

中々に皮肉めいた作品。26分もあっという間で、スピルバーグ作品でもかなりロマンチックなラブシーンあり。スピルバーグ作品を語るうえでは、ある意味欠かせない。