"でんきくらげ"に続いて"しびれくらげ"、何でもこの前に"いそぎんちゃく"、"続いそぎんちゃく"というのもあるそうだ。
大映は前年に大看板スターの市川雷蔵を37歳の若さで失い、映画業界は斜陽産業となりつつある中で大映の経営状況も悪化を一途。
同じく経営の厳しい日活とダイニチ映配を設立。
大映作品と日活作品の上映網を統合。
本作はその頃の作品だが、悲しいかな落ち目の映画業界を象徴するかのように、ターゲットを絞った大衆向け娯楽産品という視点で製作されているようで志が低い。
増村保造の演出もキレがないのは仕方ないことかもしれない。
予告編
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燃える瞳!
呼んでる唇!
濡れる体!
マリが見せる
電撃シヨツク!(ママ)
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渥美マリのパッション溢れる大根芝居は不思議な魅力があるし前作でもコンビを組んだ川津祐介の鋭い表情もなかなかいいが、これまた連投のコメディアン玉川良一のコント芝居がかなり面倒くさいし出番がかなり多く退屈極まりない。
当時26才の平泉成がヤクザの下っ端役で出演。
当時の芸名は成ではなく本名の征七郎から取った征であったようだ。
喉から捻り出すような現在の発声技術は聞けないが、精悍で凛々しい姿が拝める。