安堵霊タラコフスキー

トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

4.3
後にソダーバーグが同じ英題の作品を作っており、サスペンスのあっちとコメディのこっちを比べるのは野暮とわかっていても、やはりこっちの方が映画的観点で言えば断然良い

自動車製造工場の様子を映した冒頭の幾何学的映像のためにまたもやプレイタイムのように構造美を追求した作品かと思いきや、そういう面もありつつむしろぼくの伯父さん的な社会風刺的側面が強かったのは少し肩透かしだったけど、キャンピングカーの機能が普通に面白かったり事故の場面とかにも美しさが感じられる点はさすがのタチといった趣でやはり素晴らしい

スコリモフスキの出発から着想を得たのだろうパックリ半分になった車の使い方もタチらしくて良い