風と共にサリーヌ

神は死んだのかの風と共にサリーヌのレビュー・感想・評価

神は死んだのか(2014年製作の映画)
2.5
好きそうって勧められた(なんでや笑)のと、あらすじ読んで面白そうと思ったから観たけど、めちゃくちゃキリスト教万歳の映画で笑ってもうた。
神の話してるけどキリスト教以外そもそも存在してないくらいの綺麗な無視!
イスラム教徒の描き方からしても、キリスト教以外はクソ!という思想がモロ見え。

すご〜いプロパガンダ。私は無神論者というより無宗教やねんけど、ちょっとキリスト教信仰しそうになって危なかった。
個人的にはシンデレラコンプレックスのくだりで揺らいだもん。そうか神だけは私を愛してくれるんか…ドキ…みたいな。
宗教って人の弱みに付け込むものというより、信仰=救いやから、なんていうかそういうもんよな。
人に「弱み」がなければそもそも宗教は存在せんやろから。
そして何より議論のシーンが面白い。

これ観て思ったけど私もイエス・キリスト云々じゃなく神の存在自体は無意識に信じてるんかもな〜って思った。
嫌な出来事が起こると「日頃の行いが悪かったからかな」とかさ。
深く考えたことなかったけど、無宗教の家庭で育ってきてても親や周りがそういう考え方なん多くない?だからやろうな。
実際私の中で神がいるかどうかは保留で。たぶんおらん。

教授、主人公の生徒に圧かけてきたり、妻を人前で貶めたり、なんかめっちゃイヤな奴〜と思ってたらこりゃ意図してそう描かれとるよな。
この映画は有神論者と無神論者の描き方の平等さに欠けると思うわ。

信仰を否定する(自身が信仰しないのは自由やけど)ことも、信仰を強要することも違うよな。
この映画は信仰を強要してないか?
事故るシーンとかため息ついたで。

あと虐待のシーンでええ感じの音楽流すんはやめろ。