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神は死んだのかのAnteaterのレビュー・感想・評価

神は死んだのか(2014年製作の映画)
3.8
実際に全米で巻き起こった神についての数々の訴訟を基に製作された作品。
無神論者の教授vs.クリスチャンの学生
果たして神は存在するのか…

私を含む多くの日本人にとって神の存在を考える機会がほとんどないため、この論点自体正直しっくりとはきていない。
宗教や神についての私の意見は押し付けになってしまうのでここでは伏せたいと思う。
それよりも私は大学教育の在り方が日本とは全く違うことに驚いた。
以前からアメリカと日本では教育方針が違うことは聞いていたし理解しているつもりではいたが、「教師の意見に学生が反対し、反対することを教師も認める」というスタンスは正直日本ではありえない。
たまに学生と議論したいという先生もいるが、いざ議論しようとすると考えの押し付け合いになってしまったり、第一先生に立ち向かえるほどの知識をもった生徒はまずいない。
よく「大学は高校までの知識をアウトプット(使用)して自ら学ぶところだ」という文句を目にするが、実際にそうやって学習できている学生がどのくらいいるのか。
かくいう私も与えられた課題をこなし、一方的に知識をインプット(吸収)するだけの学生に成り下がってしまっている。
神がいるのかどうか私にはわからないが、大学生とはこういうものだという姿を再認識させてくれた作品となった。
もう遅いかもしれないが、有意義で意味のある学生生活を送りたいと強く思った。
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