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いま、輝くときにのmのレビュー・感想・評価

いま、輝くときに(2013年製作の映画)
4.7
マイルズ・テラーとシャイリーン・ウッドリー、さらにブリー・ラーソンとブレイク前夜の若手俳優陣が顔を揃えた5年前の作品。
脇を固める役者も通好みな面々で濃い。主人公の姉役の女優さんは個人的に好きなので良いサプライズでした。若手もベテランも、俳優陣が皆素晴らしい。


多くの作品で『アル中』を重要なモチーフにしてきた監督なだけに、青春ドラマの今作でも主人公は常に強い酒を呑んで適当な事ばかり言ってる奴だ。
アル中でだらしないけれど本当は馬鹿ではなくて根はそこまで悪い奴ではない彼が、『一番輝いている瞬間』が終わっていく中で自分の人生や人間性と向き合いもがいて駄目になっていく姿が切実。どうしようもない主人公の内面が絶妙な塩梅でリアルに人間臭くて、印象深い。そんな彼の心の放浪に映画は親身に寄り添う。


明確な答えを提示しないラストカットが、いつまでも心に残る。
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