コーカサス

ゲッタウェイのコーカサスのレビュー・感想・評価

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)
4.2
“ペキンパー バイオレンスの美学”

規則正しい機械音、ストップ・モーション、回想を交えたオープニングからセンスが光る。
ホテルの廊下や階段で繰り広げられるスローモーションの銃撃戦は、後の『タクシードライバー』や『男たちの挽歌』に確実に影響を与えているだろう。
マックイーンがマッグローを殴るシーンはペキンパーが指示したアドリブだ。
お返し?とばかりに、一足先に車に乗り込んだマッグローが、乗りかけのマックイーンを引きずるシーンがある。
そう、二人は似た者なのだ。
アンチモラルなラストには、国によって異なるエンディングが用意されたとか。
しかし、似た者同士のこの二人ならタイトル通り“してやったり”が気持ち良い。

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#385/2005