くろすけ

ガチバン ULTRAMAXのくろすけのネタバレレビュー・内容・結末

ガチバン ULTRAMAX(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

窪田くん目当てで見て、初めて山田裕貴さんを認識した映画。

相変わらず勇人っちは先輩とつるんでるんだなと思いつつ、序盤で今までのおさらいを勇人っち自身でやってくれるのには笑った。
よっちゃん先輩は安定のクズだし本当にしょうもないやつだなという印象。
勇人っちも喧嘩ばっかりでろくでもない人ではあるんだけど、女の子に優しかったり義理堅かったり、根っこに純粋さがあるから社会と折り合えないのかなと思いつつ、今回はそんな優しいところがよくわかるお話だった。
というか勇人っちは結構運がないと思う。

山田くん演じる安藤はやたら勇人っちに対抗心燃やしてつっかかるから「やめなよ~」みたいな気持ちで見守ってた。
兄貴の話をちゃんとメモとって聞いたり、きらきらした目で時計見たり、時計買ったら勇人っちに自慢しちゃうし(喧嘩になるし)、親父に誕生日祝われたら涙ぐんじゃうような良い子なのに、親父に兄貴を殺せと命令されるわ、親父は自分の名前を覚えていないわ、畳みかけるようにメンタル抉られる。見ていてとても辛かった。
勇人っちに突っかかっていたのも、やけに親父が勇人を気に入るからだったし。そんなところに勇人っち来ちゃうし。

気にくわない言うならば関係ないやつに兄貴を殺されるぐらいなら自分でって思うのはわかる。
そこからの戦いは辛かったな。痛いし、すっごい痛そうだし。
ガチバンの一番の見せ場だったけど、今までどこかスカッとしたりやっちまえ!って気持ちになってた分、どっちにも勝って欲しくないと思うのはあんまりなかった。

安藤くんが銃を持って兄貴の前にいって「兄貴・・・兄貴・・・」っていうのもう・・・無理ですしんどい。「なんでおまえなんだよ・・・」そうよね、兄貴やっぱりかわいがってたしね・・・。どうしてコイツなんだよって思うよね。
震える声で兄貴っていう安藤くんが辛すぎてこの印象がずっとあった。

お話としてはやっぱり勇人の話だから、その後どうなったかわからなくて勇人のほうは女の子は海外で治療を受けられるようになって、勇人は日常に戻ったという終わりなのかな。
ここで勇人のシリーズは終わってしまったので彼はこれからどうなったのか。今まで通りなのかなって想像します。

ガチバンでは屈指で精神的にきたお話。
くろすけ

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