風来坊

鷲と鷹の風来坊のレビュー・感想・評価

鷲と鷹(2014年製作の映画)
2.5
親友で幼馴染みの二人の男は大人になり警察官と極道になる。敵対する職業に就きながらも絆は消せず二人は隠れて親交していたが、運命の歯車はやがて二人を対決へと導いていく。

一世を風靡したアイドルグループ光GENJI活動中、解散後も犬猿の仲と言われた諸星和己と大沢樹生が20年ぶりに本格共演したという事でそれなりに話題性はあると思います。
ストーリーはどこかで聞いたようなお話しですし、演出も古臭いですけどVシネマとしては普通に楽しめました。

キャスティングが個性的で面白いですね。W主演の前述の二人を筆頭に元ボクサーの竹原慎二、畑山隆則、元野球選手の元木大介、歌手のIZAM、お笑いのビートきよし、任侠映画の常連の小沢仁志と普通の映画じゃ見れない面々で面白い。
個人的にはトンでる殺し屋のIZAMさんとこの人にしては珍しい悪そうだけど実は面倒見の良い先輩役の小沢仁志さんが良かった。
今やバラエティー人になってしまった感のある田中律子さんの久し振りの女優ぶりも良かった。

元木さんとか畑違いにしては演技頑張ってましたが、諸星さんとビートきよしさんの演技がちょっと酷い。諸星さんは主役なので暫く観てると慣れますが、ビートきよしさんは数回しか出ない割には重要な役、重要な場面のため下手さが目立つ。配役ミスもあると思う。こういう面倒見が良くて慕われている極道の重鎮には合わないですね。諸星さんもチャラさが前面にでてしまい警察官役には合わない感じ。大沢さんは安定感があってカッコいい極道を演じてた。

二人でスケートをするなど粋な演出もあって光GENJIの当時を知る人には面白いんじゃないかなと思う。ベタベタなストーリーとツッコミ所がありすぎるのを我慢出来ればそれなりには楽しめるかと思います。Vシネにしては銃撃シーンも迫力があったと思います。
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