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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のhayatoSのレビュー・感想・評価

5.0
現代私たちが使っているコンピュータの基礎を作り出したと言われているイギリスの数学者 アラン・チューリングの生涯を描いた映画。
総合的に見てイギリスの厳しさ、冷酷さ、知的さ、とかそう言った物を融合させた感じがあった。
目的達成の為に嘘をついたり、助けが必要な人を無視したり。
目的を達成する為にはどんな手段も厭わないクロスワード愛好家たち。
ただここで、感情にとらわれず論理に従うことも必要だということを、自分は学んだ。
これは恐らく何か目的を達成するために必ずと言っていいほど自分の前に立ちはだかって目的達成を邪魔する「感情」に対する彼らなりの哲学であり、目的を達成したいなら感情にとらわれ過ぎない事も必要だという事だと思う。
また、ただ単に数学や、アラン・チューリングの生涯を描いた映画ではなく、全編を通して「性同一性障害者の苦しみ」や、そして前文で述べた「感情との戦い」を描いていたようにも思える。
恐らく彼が戦ったのは「エニグマ」ではなく「偏見」や「苦しみ」なのではないかと思った。
「エニグマ」など彼にとって一時的な目標に過ぎない。
だって彼は単なる「天才数学者」であり「クロスワード愛好家」なのだから。
マシンに(おそらく)学生時代に好きだった男子の名前をつけたり、強制ホルモン投与に我慢しきれず自殺してしまったりと彼の苦悩は相当な物だったと思う。
しかし彼の功績はとても大きい物である。彼がいなかったら今の日本もどうなっていたかわからない。
だって戦争終結を2年も早めたのだから。
だから現在私たち日本人や、世界の人々が平和に暮らせるのは、アラン・チューリングのおかげかもしれない。
そして、彼をはじめ色々な「性同一性障害」を持つ人にも普通の人と同じく敬意を払って接しなければならない。
なぜならば”時として誰も想像しないような人物が 想像できないような偉業を成し遂げる”かもしれないからだ。誰がそれを成し遂げるのかは、誰にもわからない。
そして、”あなたたち1人1人が、「普通」じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい”のだから。