このレビューはネタバレを含みます
これは素晴らしい映画。現実の知識も広がったし、本当に有意義な時間を過ごすことができた。実話モノの特権だね。
アスペのホモの属性を持つ孤高の天才が、ナチス軍の暗号を解読する実話。しかも同性愛や軍事機密の要素により、全体的に切ない話……好き。
前回、戦争+実話(ゼロ・ダーク・サーティ)だったから全然違うものをーと思ってたのに、思いっきり被るという凡ミスをしたけど、結果的に特に問題なく楽しめたので良かった。笑
同性愛については申し訳ないけど可哀想だなぐらいしか思わないけど、ホルモン剤?の投与で唯一の武器(失礼)を奪われ、最終的に自殺まで追い込まれてしまったというのは、本当に胸が痛む。
国家機密について。トップシークレットに該当する情報は、おおよそどの国も30年前後公開しないような法律で保護していて、このエニグマについても実際に35年間非公開になっていた。
そのため、こんなにも偉大な貢献(何千万人もの命を救い、コンピューターの基礎理論を構築した)をしたのに、死んだ後も何十年も、誰にも、家族にも友人にも知られないままだった、というのが最大級に切ない。
しかし、ドクストの演技力半端じゃないね。