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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のmiumiuのレビュー・感想・評価

5.0
作品の評判はいいし、好きな俳優・気になる俳優だらけだし、といきなりブルーレイ購入して鑑賞。
ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード、マーク・ストロングってどれだけ私得な配役なんだ。

ナチスドイツの暗号エニグマの解読に貢献した数学者、アラン・チューリングの物語。
これは脚本が素晴らしい!
エニグマ解読の戦時中、アラン・チューリングの少年時代、悲劇に見舞われる戦後、と3つの時間軸を描きながら、前半は暗号解読チームの対立と結束にワクワクハラハラ。
後半は主に台詞に散りばめられた伏線が回収されて、一気に切なさが増す。
天才の孤独とか、マイノリティの苦悩とかに弱い身としては号泣必至。
二度観したけど二回目の方が台詞の意味と伏線がわかるだけにより泣けた…
アラン・チューリングの論文に基づいているらしい『イミテーション・ゲーム』というタイトルも、意味がわかって観ると悲しくて切ない…

瞳の美しい役者が多くてその表現力にやられた。ベネディクト・カンバーバッチは瞬きまで巧みに操って表現する名演。
マーク・ストロングはMI6長官役で、ひたすら渋くて素敵だった…!
マシュー・グードは自分の有能さと格好良さを自覚している役が嫌みで似合う。
若き日のアランを演じている俳優さんも名演で感動。
キーラ演じるジョーンとアランの絆、友情もぐっとくる。

クリストファー(※機械です)とともに暗号解読できたとき、アランは本当嬉しかっただろうな…
と思い返しても涙・涙…!

(追記)
今作初見時、「アラン・チューリングの少年時代を演じた俳優さん」程度の認識だったアレックス・ロウザー。
その後、重要な役を演じる作品や主演作を観てすっかりファンになってしまった。
やっと子役扱いから抜けたかな? くらいの年齢、今後が本当に楽しみ!
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