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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のsoumaのレビュー・感想・評価

4.2
世に語り継がれるはずの偉業を成し遂げた人の実話。

第二次世界大戦中のドイツの暗号方式【エニグマ】を解読した
天才数学者アラン・チューニングは同性愛者だったため
戦後もこの事実は隠され続けた。
当時は、同性愛者というだけで、犯罪であったためだ。
しかし、時代とともに同性愛者への考え方が変化し
彼の偉業を讃えるべきとして事実が公にされたため
映画化されるまでにいたる。


エニグマは毎日変わる暗号文により
暗号を解読するための鍵が26!通りあり
人間には解読することが不可能であると
チューニングは初めから1人だけ認識しており
解読するための機械の開発を試みる。
しかし、周りに理解者は現れなかった。
ただ1人、アランの理解者となるクロスワードが得意な女性のおかげで
不得意な人間関係を改善していき
最後にはチームからの信頼すら勝ち取る。


チューニングは、目的を明確に持ち
そのために何をすべきか信念を持っていた。
そして、その信念を貫いたからこそ
周りの反対にも屈することなく
偉業を成し遂げることができたのだと思う!

彼は少し特別であったが、必ずしも完璧な人間ではなかったし
人の感情にうとく、言葉に含まれる意味を理解できなかった。
それでも何かを成し遂げることができるのは
目的を明確に持った人だけなのだろう。
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