あな

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のあなのレビュー・感想・評価

3.5
凄い!一人の人物を描いた伝記映画でありながら、スパイ、ミステリー要素もある。
アラン・チューリングという人物を今作で初めて知ったが、こんな偉業を成し遂げたのに世間から孤立して天涯孤独に生涯を終えた彼は可哀想に思えたし、本当の英雄だと思う。
今作の面白いところは、主人公のチューリングが人との交流を好まない性格でチームからも煙たがられる存在なのだが、新たに出会った女性解読者のジューンの影響で変わっていってそこから成果を挙げていく過程がとても胸が熱くなった。やっぱりチームプレーものは心が揺さぶられる。暗号を解き明かしたときのあのシーンが今作の中で一番好きなシーンだ。
スパイ・ミステリー映画としても楽しめる作品になっていて、戦争というスパイ活動が重要視されるなかでの物語ということもあって、その中で生じてくる緊張感はこちらまでピリピリした感じが伝わってきたし、序盤のあるシーンの謎が次第に解き明かされていく感じはまさにミステリーだった。
今作はキャスト、脚本、演出共に最高レベルであると思う。さすがアカデミー候補!固そうな話で少し敬遠していた今作だが、鑑賞して本当によかったと思っている。良作!